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【東京都清瀬市ってどんなところ？？】

東京都清瀬市は、東京の北多摩地区に属しており、東京都から埼玉県の県域に突き出した形になっている市です。面積は10.23平方キロメートルで、中央区や荒川区、台東区、福生市などとほぼ同じ広さの、東京都内でも比較的小さな市になります。
現在の清瀬市に当たる地域には、約2万年前には人類がいたと考えられており、宿強清水遺跡と野塩西原遺跡にその痕跡が見られます。
その後、縄文時代中期を頂点に人口が増えますが、縄文時代の後期以降には、この地で暮らす人々はほぼ皆無になり、平安時代の中頃までその状態が続きます。平安時代後期になるとまた人口は増えますが、人々が暮らす地域は柳瀬川に近い現在の野塩、中里、下宿の近辺だけになっていました。当時は井戸を掘る技術が低かったため、川に近い地域に人々が集まったと見られています。
その後、鎌倉時代、室町時代、江戸時代を経て、1889年（明治22年）に、明治政府によって北多摩郡清瀬村ができました。1954年（昭和29年）に町に昇格して清瀬町に、1970年（昭和45年）には市に昇格して、清瀬市が誕生します。
「清瀬」の市名の由来には諸説ありますが、市内にある地名「清戸」の「清」と、市内を流れる柳瀬川の「瀬」から取ったという説が有力です。ちなみに「清戸」の名は古代、日本武尊がこの地を訪れて木の下で休憩したとき、その場の土を見て「清き土なり」と言ったことから「清土」の地名が生まれ、それがやがて「清戸」に変化したといわれています。この清戸の地名は、現在も「上清戸」「中清戸」「下清戸」として市内に残っています。また異説として、市内を流れる柳瀬川の「清らかなせせらぎ（瀬ぎ）」に由来するという説もあります。
現在の清瀬市は、農地が市域の四割を占めており、緑地公園も多く、自然が豊かな市になっています。農地以外は住宅地が多く、清瀬駅から都心に出やすいことから、都心のベッドタウンとして閑静な住宅街が広がっています。
市内に大学や大きな娯楽、商業施設などは少ないため、日中と夜間の人口差が大きく、市内の人口、約74000人のうち、日中はおよそ13000人ほどが通学や通勤で市外に出ています。ただ西武池袋線清瀬駅前などの要所には商店街やスーパーなどがあり、生活する上で特に不自由はありません。清瀬駅周辺の駅前商店街には昔ながらの個人商店が並び、どこか懐かしくも味わい深い光景が広がっています。
市内の農地には黒土が深いという特徴があり、主にニンジンやホウレン草などの野菜、特に根菜類が栽培されています。中でもニンジンは都内への出荷額のほぼ半分を占める名産品といっていいものです。そのため清瀬市では名産品として「にんじんジャム」や「にんじん焼酎」なども販売されています。また酪農も、都内では比較的、盛んに行われている土地になります。
清瀬市の名所としては、まず清瀬金山緑地公園があります。金山緑地公園は、市の東端、柳瀬川沿いにある市内最大の都市公園です。「武蔵野の風と光」が公園のテーマで、武蔵野の自然の再現を目指した園内には滝と小川が流れ、10万株のニホンスイセンが鑑賞できるなど、多くの樹木や草花が植えられています。また池にはカルガモなどの野鳥が訪れ、その姿を楽しむこともできます。
清瀬市郷土博物館では、清瀬市の歴史と文化に関するさまざまな展示がある他、昔の農家を模した伝承スタジオにおいて、まゆ玉飾りや麦棒打ちなど、古人の生活を実体験できるイベントも行われます。
「キヨセ ケヤキロードギャラリー」は、西武池袋線の清瀬駅北口、けやき通りの両側、約1キロに渡って設置されている国内外の有名な芸術家による数々の彫刻です。1989年（平成元年）から3度に渡って整備され、現在では合計24基の彫刻が展示されており、けやき通りの景観に味わいを与えています。
清瀬市の中里には「中里の富士塚」があります。富士塚とは、江戸時代、山岳信仰として富士山を崇めることが盛んになったため、富士山を模して各地に作られた人工の山や塚のことです。江戸庶民には「お富士さん」と呼ばれて親しまれてきました。中里の富士塚は東京都指定の有形民俗文化財になっており、毎年9月1日には「中里の火の花祭」が行われます。これは山梨県富士吉田の、実際の富士で行われる火祭りにならったもので、富士塚の九十九折の道に灯火を掲げ、積み上げた藁を燃やしてお炊き上げという行事を行う祭りです。かつては各所の富士塚で行われていましたが、現在では珍しくなっています。
清瀬市独自のイベントには「清瀬ひまわりフェスティバル」があります。これは元々、清瀬市の農家が小麦を植えつけるまでの間、畑の肥料としてひまわりを植えたことがはじまりです。畑一面にひまわりが咲き誇るその風景が壮観ですばらしいことから、農園のオーナーのご厚意により、毎年、8月中旬から下旬にかけてに一般開放されることになりました。
この期間中はスタンプラリーや、近隣の農家による野菜の直売、ひまわりの切花、清瀬市の名産品の販売など、さまざまな催しが行われ、現在では清瀬市の夏の風物詩になっています。
都心に近く、現在でもどこか昭和の地方都市の佇まいがある清瀬市の風景は、よくテレビドラマや映画のロケ地にも使用されます。
日本人の映画監督として世界的にも評価の高い是枝裕和さんは清瀬市の育ちで、2016年（平成28年）の作品「海よりもまだ深く」では、是枝監督が28歳まで住んでいた清瀬市の旭が丘団地が登場します。1994年（平成6年）のNHK連続ドラマ「欅通りの人びと」は、タイトル通り、市内のけやき通りに実在した喫茶店が舞台のドラマであり、撮影も同じ喫茶店や周辺のけやき通りで行われました。
また2019年現在も続き、安定した人気からいまや若手人気俳優の登竜門ともなっている平成仮面ライダーシリーズの記念すべき第1作で、2000年（平成12年）に放送された「仮面ライダークウガ」の主人公、五代雄介が作中で居候していた洋館風の喫茶店「ポレポレ」の外観は、清瀬市内の喫茶店「るぽ」でロケをしており、主演のオダギリジョーさんも撮影に訪れたことがあります。
久住昌之さん原作、谷口ジローさん作画の漫画を原作にした、松重豊さん主演の人気ドラマシリーズ「孤独のグルメ」でも、2014年（平成26年）に放送されたシーズン4の第1話では、清瀬市内に実在する「みゆき食堂」やその近辺が紹介されています。

【東京都清瀬市の場所】

東京都清瀬市は、都心の新宿区からおよそ21キロ離れた場所に位置しており、東京都の東側から、埼玉県へ突き出すような形になっている市です。市の東側は埼玉県新座市、北側は埼玉県所沢市、西側は東村山市、南側は東久留米市に接しています。また所沢市とは柳瀬川が、東久留米市とは野火止用水が境になっています。
清瀬市のシンボルマークは、市名の頭文字「キ」を丸くデザイン化したものです。この円形は団結と平和を、中央の縦線は発展と飛躍を表現しており、1961年（昭和36年）に公募で決まりました。
また市のシンボルマークである「キラリ」は、やはり清瀬市の「キ」の字をキャラクター風にデザインしたもので、輝く星のようにも見えます。これは緑豊かな市民都市として、21世紀に向かい発展、飛躍する清瀬市と市民の姿をイメージしたデザインで、2000年に市制施行30周年を記念して、公募によって決まったものです。さらに2005年（平成17年）には、清瀬市まちづくり委員会の提言から、このデザインの愛称を公募して「キラリ」という名前に決まり、愛称のロゴを組み込んだデザインになりました。
市の木はケヤキで、清瀬市役所からの通りは、ケヤキの街路樹が並ぶことからケヤキ通りとも呼ばれています。市の花は庭木として市内で親しまれているサザンカ。市の鳥は、市内でもよく姿を見られるスズメ目カラス科の鳥、オナガです。

【東京都清瀬市の鉄道路線】

西武鉄道
西武池袋線
・清瀬駅
（東村山市にある西武池袋線「秋津駅」はホームの東半分が清瀬市になります。またJR武蔵野線は、清瀬市の北部を囲むような路線で市北東部を通過しており、東村山市「新秋津駅」、埼玉県所沢市「東所沢駅」、埼玉県新座市「新座駅」が市からごく近いため、清瀬市民もよく利用する駅になります）

東京都清瀬市のバス
・西武バス（路線バス、深夜急行バス）
・清瀬市コミュニティバス「きよバス」

【東京都清瀬市の主要道路】

埼玉県道・東京都道40号さいたま東村山線（通称：志木街道）
東京都道15号府中清瀬線（通称：小金井街道）
東京都道・埼玉県道24号練馬所沢線（通称：小金井街道一部区間の名称）
志木街道に平行して清瀬駅から市役所へ向かう市道（通称：けやき通り）
東京都道248号府中小平線（通称：新小金井街道）

【東京都清瀬市出身の芸能人】

東京都清瀬市の出身者には、芸能人では、元グラビアアイドルで女優として映画「ゴジラ×メカゴジラ」「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」の主人公、家城茜や、ドラマ「スカイハイ」などで知られる釈由美子さん。2008年（平成20年）のNHK大河ドラマ「篤姫」主演の和宮や、2012年（平成24年）の朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の主人公、梅子役などで活躍し、俳優の山本耕史さんとの結婚により、現在は活動休止中の堀北真希さんがいます。また80年代アイドルとして「少女A」「飾りじゃないのよ涙は」など数々のヒット曲で一世を風靡した中森明菜さんは、出身は東京都大田区ですが、清瀬市で育ちました。
往年の青春ドラマ「飛び出せ！青春」で知られるベテラン俳優の村野武範さん、現在の芸術音楽界のトップランナーと呼ばれる作曲家でピアニストの新垣隆さんも清瀬市の出身です。
「そして父になる」「海街diary」「三度目の殺人」など数々の名作を手がけ、2018年（平成30年）には「万引き家族」で、第71回カンヌ国際映画祭の最高賞、パルム・ドールを受賞した映画監督の是枝裕和さんは、練馬区出身ですが、清瀬市で育っています。
「用心棒日月抄」「たそがれ清兵衛」「闇の歯車」など数々の名作時代小説で知られ、没後20年を過ぎた現代でも作品のドラマ化、映画化が続く時代小説の大家、藤沢周平さんも、直木賞を受賞する一年前まで清瀬市に住んでいました。またスタジオジブリのアニメーターとして「もののけ姫」の作画監督や、「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」のキャラクターデザインと作画監督、「耳をすませば」の監督などを務めるも、47歳の若さで亡くなった近藤喜文さんも、出身は新潟ですが、清瀬市に在住していました。
円谷プロダクションに所属し「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」など数々の作品で演出、監督を手がけた、日本テレビ特撮の黎明期から活躍する演出家、プロデューサーの満田かずほさんは、長崎県長崎市出身ながら、清瀬市に長く住んでいたそうです。

【清瀬市町域別対応エリア】

ア行

旭が丘1（アサヒガオカ1）、旭が丘2（アサヒガオカ2）、旭が丘3（アサヒガオカ3）、旭が丘4（アサヒガオカ4）、旭が丘5（アサヒガオカ5）、旭が丘6（アサヒガオカ6）、梅園1（ウメゾノ1）、梅園2（ウメゾノ2）、梅園3（ウメゾノ3）

カ行

上清戸1（カミキヨト1）、上清戸2（カミキヨト2）

サ行

下宿1（シタジュク1）、下宿2（シタジュク2）、下宿3（シタジュク3）、下清戸1（シモキヨト1）、下清戸2（シモキヨト2）、下清戸3（シモキヨト3）、下清戸4（シモキヨト4）、下清戸5（シモキヨト5）

タ行

竹丘1（タケオカ1）、竹丘2（タケオカ2）、竹丘3（タケオカ3）

ナ行

中清戸1（ナカキヨト1）、中清戸2（ナカキヨト2）、中清戸3（ナカキヨト3）、中清戸4（ナカキヨト4）、中清戸5（ナカキヨト5）、中里1（ナカザト1）、中里2（ナカザト2）、中里3（ナカザト3）、中里4（ナカザト4）、中里5（ナカザト5）、中里6（ナカザト6）、野塩1（ノシオ1）、野塩2（ノシオ2）、野塩3（ノシオ3）、野塩4（ノシオ4）、野塩5（ノシオ5）

マ行

松山1（マツヤマ1）、松山2（マツヤマ2）、松山3（マツヤマ3）、元町1（モトマチ1）、元町2（モトマチ2）